9クラウンプライド
自分の形に持ち込めれば勝ちを狙える武器をもっている1頭。
2走前の帝王賞は、内枠から好発を切った後は外のプロミストウォリアを行かせて2列目の内で収める格好となり、そこから掛かり気味でコントロールしながら流れに乗って3~4角の急コーナーで2列目の内で我慢しつつ楽な手応えを見せ、4角で進路を最内に切って直線に入りました。
直線序盤のギアチェンジでスッと伸びて一気に1馬身半ほど出ると、L1で踏ん張るも最後は外からメイショウハリオ、テーオーケインズに強襲されて、メイショウハリオにハナ差で差されての2着惜敗となりました。
ここでは全体である程度速い展開で流れに乗れており、向正面でポテンシャル的にある程度分散してもL3-2で要所のギアチェンジをあの位置から引き出す事ができていました。
この馬は総合力の高さが大きな武器で、要所の反応の良さをある程度タイトな流れになっても引き出せる強みがあります。
昨年は緩んだ展開でも2着を確保できており、昨年以上に流れる展開が濃厚な今年のメンバーなら昨年以上のパフォーマンスが期待できる1頭と言えます。
15レモンポップ
これまでのレース内容からも東京巧者というのは間違いなく、ここ数走を見てもスピード的に対応できる幅が広いタイプと言えます。
根岸Sでは34.6-35.0の平均バランスで高いレベルでしっかりと脚を使ってL2最速でスッと抜けてギルテッドミラーを撃破しており、欅Sでは稍重で少し時計が出易い中でペースが遅い分だけ最速11.2と明確に引き上げて前目からすっとギアチェンジして抜け出せていました。
この馬は坂の登り地点での加速で強い競馬ができているため、東京や中京コース適性を示しているタイプと言え、距離さえ克服すればコース適性に不安のない1頭と言えます。
4テーオーケインズ
極端な流れでなければ基本的に崩れない馬ですが、帝王賞やサウジカップのような感じになれば分が悪くなります。
サウジカップに関しては追走スピードの質という点で見劣る競馬になった可能性が高く、47.86-50.20で、日本式では46.9-50.2という超ハイペースの展開になっており、向正面から苦しくなっていました。
ここではチュウワウィザードと違って厳しいスピード勝負で前半で脚を使って消耗してしまうところは見せており、基本的に後半の総合力が最大の武器といえるだけに前半のスピードをそこまで求められない方が良いタイプと言えます。
近走は崩れる事無く安定した成績を残していますが、一昨年圧勝している今回の条件なら近走よりも高いパフォーマンスが期待できる1頭と言えます。
1メイクアリープ
シニスターミニスター産駒らしく使いつつ本格化してきた馬で、オープン昇級後の2戦でハナ差で敗れたキングズソード、クビ差で敗れたアーテルアストレアハはどちらも重賞で好走しています。(キングズソードは先日のJBCクラシックを制覇)前走の太秦Sはハイペースで最内枠から逃げるしかない競馬となりましたが、「久しぶりでテンションが上がってしまって、レース前に体力を消耗した感じがあります。4角の手応えはありましたが、いつもと違ってそこから伸び切れませんでした。」との事。
この馬は自在に控える競馬が可能で、三宮Sでは馬群の中で揉まれる競馬でも問題無く走れており、要所の反応の良さやL2地点でもう一段動ける中京適性を示しているだけに、最内枠を引けたここはチャンスが大きくなった1頭と言えます。
14アイコンテーラー
前走のJBCレディスクラシックは4番枠から五分のスタートを切り、そこからは促しつつ二の脚でスッと先行して内のヴァレーデラルナを行かせて番手外から進める格好となりました。
そこからもペースをある程度作りつつ番手外で追走しながら並びかけて3角に入り、3~4角で先頭に立って外から絡んできたテリオスベルと2頭で直線に入ってくると、直線序盤で右手前のままこれを振り払って一気に抜け出してL1でそのままリードを維持して4馬身差完勝となりました。
ここはペースが速くて馬場も時計が掛かっていましたが、その中で番手からこのペースで逃げ馬を潰し、3角で競りかけてきたテリオスベルを振り払って前目4馬身千切ったパフォーマンスは高く評価できます。
相手関係からも3着アーテルアストレア物差しで見れば名鉄杯のメイプルリープより明確に上のパフォーマンスと言えます。
5ドゥラエレーデ
UAEダービーのパフォーマンスは侮れず、現状ダート路線は3歳勢が席巻していますがデルマソトカゲが真打と考えればこれにUAEダービーでここまで戦えているのは大きな材料と言えます。
UAEダービーはペースがかなり速い中で前を取る事ができており、あそこから再加速に食らいついてこの馬自身のラップでも12.72-12.58-12.98で加速が出来ている点からも、厳しい流れで前半で脚を使っても要所で動けるなら中京適性も問題無い1頭と言えます。
12セラフィックコール
前走のみやこSは4馬身差を捕えているのでラストは12.1前後ではまとめている計算となり、12前後を維持する能力が高いタイプと言えます。
この馬は瞬間的なトップスピードを引き出せるタイプではなく、エンジンのかかりが遅いながらも自身のトップスピード持続力が高いタイプで、この適性は中京1800の舞台ではネックとなります。
3走前の東京戦は今回と似た適性が求められる舞台でしたが、中団の外目で進めながらスペースを作りつつ仕掛けを待って3角に入り、3~4角で中団の中目のスペースを上手く利用して押し上げながら直線で外を確保するも、直線序盤で右手前に替えるのが遅れて反応が悪くて置かれていました。
京都や阪神なら要所の下りで勢いをつけてズブさを相殺できますが、今回の舞台ではこの地点で置かれる可能性が高いだけに、能力の高さを認めてもこの馬の能力を最大限に発揮できる条件とは思えません。会員様には1番人気の12セラフィックコートを切った3連複指示で4693.2倍的中となり、140万7960の払い戻しとなりました。
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