18ソングライン
この馬はヴィクトリアマイルよりは展開的にタイトになりやすい安田記念の方が力は発揮しやすいタイプのイメージがあり、右回りでの右手前コーナリングでは置かれ、左回りでもコーナーで負荷がかかりながら直線前半でも左手前のままだったりするため、サウスポーなのは間違いありません。
右回りの桜花賞では15着に大敗していますが、外枠から良いポジションを取った時に張られてしまいそこで気持ちが切れて4角地点でステッキが入っていただけに度外視可能の1戦と言えます。
昨年のヴィクトリアマイルは3角で躓く不利がありながらも2着のファインルージュとは互角の競馬ができており、NHKマイルで不利を受けながらもハナ差2着に好走できている点を考えても、左回りのマイル戦なら1線級のパフォーマンスが期待できる1頭と言えます。
また、昨年の安田記念ではスローからのトップスピード戦で勝ち切ったように適性の幅を広げてきただけに、今回の条件なら展開不問で信頼度の高い1頭と言えます。
14シュネルマイスター
NHKマイルカップは15番枠からやや出負けし、そこから促しつつの追走になって序盤は難しい競馬となっていましたが、中団の中目に入れていく形で進めて道中は好位列から少し離れた中団で進めながら前にスペースを少し保って進めていました。
3~4角でも緩まない展開の中、中団の中目から4角で外に誘導して直線に入ると直線序盤で中団から渋太く追われて前のソングラインを壁にしながらL2で1馬身の差がある3番手に浮上し、L1でグレナディアガーズを捕えてソングラインとの差を一完歩ずつ詰めて最後はハナ差で競り落としました。
走破時計もこの時の馬場を考えるとかなり優秀で、準OPに対して明確に上回ってきたので3歳の頂点としては立派な内容だったと言えます。
その後の安田記念はややスローの展開を好位外から進め、そこからL2最速で11.0と、仕掛けが少し遅めでしたが好位の外からしっかりと動いてコンマ1秒差の3着に健闘し、古馬一線級相手に大きく目途を立てた内容と言えます。
マイルでも適性の異なる安田記念、マイルCSの両レースで好走している同馬の能力の高さは間違いなく、東京コースは想定以上に馬場が回復してきているだけに、不安の少ない1頭と言えます。
4セリフォス
2走前のマイルCは10番枠からやや出負けして、ある程度押して進めながら後方馬群の中目での競馬となり、3角でペースが緩んだところで後方の中目で前にシュネルマイスターを置きながら我慢して出口で大外に出し、後方2列目付近で直線に入る格好となりました。
直線序盤で左手前に替え、L1で右手前に戻すと坂の登りで一気に伸びてと最後は1馬身1/4突き抜ける完勝となりました。
ここは相手関係的に見てもトップスピードの質量という点では2枚抜けており、こういう展開なら今回も最上位だと言えます。
雨の影響が残る場合には前半での消耗が末脚に直結しているタイプだけに、割引が必要となりますが、馬場の回復が早そうな天候となるだけに、大きな不安がない1頭と言えます。
5ソダシ
マイル戦では高いパフォーマンスを見せ続けている馬で、芝マイルに限れ6戦5連対3着回で馬券圏内率100%となっています。
特に高速馬場のマイル戦では強い競馬を続けており、昨年のヴィクトリアマイルはもちろんですが、桜花賞でも当時の3歳戦としては45.2-45.9と超一流の45-45のバランスで先行策で押し切っていました。
桜花賞ではメイケイエールが掛かってコントロールできなかったため、そこで前を突いてスペースができたという点は恵まれた部分と言えますが、そこからはスムーズで出し切ってそのまま押し切る強さを見せており、前半のスピード面の質の高さと後半のロングスプリントの両面で高さを示しました。
ただ、一線級が相手となると、超高速馬場ではペースを上げきれないと2走前のマイルCSや前走のヴィクトリアマイルのように最終的に後半型の高いトップスピードを持つ馬に対しては分が悪くなります。
トップスピード勝負になってしまうと、ソングラインやシュネルマイスターといった上位勢はもちろん、マイルCS覇者のセリフォスも強敵になってきます。
相対的な評価で考えた場合、この馬にとってはそこまで時計が出ない馬場の方がトップスピードの質で負ける可能性が小さくなるため、雨の影響が残るほど信頼度が高くなる1頭と言えます。
10ソウルラッシュ
マイルに路線変更して8戦4勝、2着1回、3着1回の安定したパフォーマンスを見せています。
昨年の安田記念は6番人気に推されるも13着に大敗しましたが、直線は何度も前が詰まって追えなかっただけに参考外の13着と言えます。
この馬はゲートを出た後の1完歩目が遅いタイプだけに位置取りは悪くなってしまいますが、っ昨年のマイラーズカップでは後方からの競馬で半マイル標で内に入れ、直線入り口で外に出すとグングン伸びて1ハロン標で前を捉えると、勢いそのままに突き抜けており、後方から来たのはこの馬だけだった点を考えても1頭だけ別次元の競馬をしていたと言えます。
昨年の安田記念は不利がありながらもコンマ6秒差の競馬ができていたため、不利が無ければかなり際どい争いになっていたと思わせる加速の速さを見せており、道悪なら相対的に高いパフォーマンスが期待できます。
ただ、松山騎手はG1レースでは上がり3位以内の脚を使えるケースが少なく、早仕掛けが目立つタイプだけに、末脚を生かしたいこの馬との相性は良いとは言えません。
会員様には◎18ソングラインからの馬連3点指示で18.9倍的中となり、32万1300円の払い戻しとなりました。
コメント