1ジャスティンパレス
菊花賞は17番枠からまずまずのスタートを切り、序盤は促しつつ進めてハイペースの流れでも好位に近いところで進めていく格好となりました。
スタンド前でも好位の中目でコントロールして前にスペースを維持しながら進め、向正面で前のディナースタの後ろのスペースをじわっと促して詰めながら積極的に乗って3角では好位の中目で進めて4角では少し窮屈なところでブレーキをかける不利がありましたが、なんとか再加速して2列目に押し上げて直線序盤で外から押し上げてきたボルドグフーシュとの叩き合いで譲らず食い下がってL1で徐々に脚色で見劣りアスクビクターモアとの差は詰めましたがハナ+クビで勝ち負け2頭からは大勢不利の3着となりました。
この流れの中で普通に流れに乗ってやれたのは大きな収穫と言え、ここでは追走スピード面を3000mでも強く求められており、中盤も緩みのないところで積極的に押し上げに行くことができていました。
後半も3~4角で窮屈な場面を捌き切ってL2の地点ではまだ余裕があり、アスクビクターモア比較ならラストもしっかりと詰めていたため、ポテンシャルを高いレベルで引き出したボルドグフーシュを褒めるべき内容と言えますが、コーナーでブレーキを踏む不利が無ければこの馬が勝っていたように思えます。
阪神大賞典や神戸新聞杯ではロングスプリントを引き出してボルドグフーシュを完封しており、まともなら対ボルドグフーシュに対しては全てパフォーマンス的に上回っているため、ボルドグフシュよりも上位評価の1頭となります。
3タイトルホルダー
この馬の場合は息を入れて良さが出ている面があり、これまでのレース内容からも高速馬場より時計が掛かる馬場の方が合っているのは間違いありません。
また、ギアチェンジも持っているだけに、スローからのロングスパート戦でも2段階加速でも対応できる武器を持っている点は1つのアドバンテージと言えます。
一昨年の有馬記念では5着となりましたが直線ではもう余力が無く、上位勢に対して正攻法で競馬を進める形になったのも響きましたが後続には3馬身の差をつけました。
タイトルホルダーは有酸素運動の競馬も得意ですが特化型ではなく、これは皐月賞やホープフルSでも善戦止まりというところからも証明しています。
この馬は基本的に本仕掛けが早いと最後には甘くなる面があり、出し抜く競馬が基本線で弥生賞のようにL2最速戦でグンと加速するギアチェンジが持ち味と言えます。
一昨年の有馬記念では淡々とした流れで3角以降から勝ちに行く形となり、この馬らしい器用さを削ぐ形になってしまいましたが、理想は菊花賞のように前半はある程度引っ張りつつ縦長にして1~2角で息を入れる展開で、向正面から3角辺りでペースを上げるロングスパート戦となります。
タイトな展開ではディープボンドがパフォーマンスを高めますが、道中でしっかりと息を入れて後半で有酸素運動の形で引き上げていければチャンスが広がる1頭と言え、雨の影響が残るようなら更に信頼度は高くなります。
7ディープボンド
一昨年の天皇賞春では2着に好走しましたが、全体でタイトに進めて3~4角でもロスがあった中で最後までバテなかった点は評価できます。
阪神大賞典で5馬身差つけていたユーキャンスマイルには1.4秒まで差を広げているため、着差で考えてもさらに広げている形と言え、この馬の場合は前半からタイトな流れとなるマラソンレースがベストの展開と言えます。
また、一昨年の有馬記念は前半のパワー型スピードと後半のポテンシャルのバランスを求められましたが、前半である程度良い位置を取って主張する事ができており、3~4角で外からねじ伏せに来たエフフォーリアに対して最後まで抵抗してコンマ1秒差に踏ん張れた点は評価できます。こういう競馬ではこれまで抜けていたクロノジェネシスを撃破できましたが、一昨年の有馬記念は全体でタフな流れだったため、ディープボンドにとっては展開が向いたとも言えます。
今回、馬券圏内としてチャンスがあるとすれば雨の影響が残って昨年の天皇賞春のように全体でタイトに流れる展開となります。
12ブレークアップ
阪神大賞典のパフォーマンスが高く、64.9-63.3-57.7の流れで12.2 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 11.3 - 11.7とロングスプリントの競馬となり、好位の外から進めて3~4角でかなりロスがあった中で渋太く差し込んでラストでボルドグフーシュにクビ差まで迫ってきたのは大きなインパクトでした。
この馬はアルゼンチン共和国杯でも超スローバランスで12.7 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 11.6 - 11.8と前のキングオブドラゴンが離して進めてコーナーでも緩めない中で追いかけて差を詰めて粘り切りました。
この内容からも後半のロングスプリントの素材が高く、ペースが遅い内に良い位置を取れるのは大きな強みと言えます。
今回は緩んだところでじわっと進めて3~4角で好位の内目~中目ぐらいで運べたら面白い存在と言え、馬場は軽い方が良いタイプだけに、馬場が回復するなら一番の穴馬候補となります。
14マテンロウレオ
昨年のアンドロメダSは4番枠からまずまずのスタートを切り、そこからコントロールしながら2列目の内に収めていく格好となりました。
道中もコントロールして前2頭から3馬身ほど離れたところで我慢しながら進め、最終的に1馬身ほどスペースを維持して3角に入りました。3~4角でもスペースを詰めつつ上手く下がってくる逃げ馬を交わして2列目で直線に入り、直線序盤で左手前に替えて先に抜け出していたアイコンテーラーを捕えてL1でもそのままリードを作って最後は1馬身1/4差の完勝となりました。
最後はディープモンスターに少し詰められましたが、ポテンシャル戦でディープモンスター相手に完勝できるというのは大きな材料と言え、有酸素運動の競馬でディープモンスターをあっさり撃破してきたパフォーマンスは侮れません。
13ボルドグフーシュ
前走の阪神大賞典では負けパターンに嵌った2着で、極端なスローで前中盤通して遅い流れとなっており、後半特化でもL2最速で11.3、L4から速いラップを踏んでロングスプリント戦となっていました。
この馬は出し切りたいタイプですがロングスプリント面では素材的に足りないため、本来高速京都の長丁場だと相性が悪いタイプと言えます。
チャンスがあるなら雨の影響で馬場が重くなるケースで、良馬場では割引が必要です。
6アスクビクターモア
2走前の菊花賞はまずまずのスタートを切り、序盤は押しての先行策でハナを主張したセイウンハーデスから4~5馬身離れた2番手で進める格好となり、スタンド前でもコントロールしながら離れた番手で流れに乗りながら徐々に差を詰めて3馬身差ほどで2角に入りました。
そこから向正面で再びセイウンハーデスがリードを広げに掛かりましたが、4馬身差ほどで食らいつきつつ3角に入り、3角で積極的に仕掛けながら差を詰めて1馬身差ほどで外に出すと4角で楽に先頭に立って最内に切り込み2番手以下を離しながら直線序盤でそのままリードを維持して最後は外からボルドグフーシュの強襲を受けながらもハナ差で振り切っての勝利となりました。
菊花賞では序盤からスピードを強めに求められて有酸素運動特化の中でしっかりと戦う事ができており、これなら距離も長い方が良いタイプと言えます。
また、弥生賞のように上手く支配する競馬もできるため、総合的には高いレベルにある1頭と言えます。
皐月賞やダービーの感じからも、高速馬場で58.9-59.0と厳しい流れだったダービーの方が良さが出ていた点や前走の不良馬場で大崩れした点からも、馬場は良馬場に近いレベルが望ましい1頭と言えます。会員様には1ジャスティンパレス1着固定の3連単指示で650.6倍的中となり、26万240円の払い戻しとなりました。
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